藤原季節「この物語にすごく救われた」映画『DIVOC-12』インタビュー
映画館で映画を観ることも、スクリーンをみんなで共有することなので、素敵なことだな、と改めて思いましたね。
――藤原さんはどんな気持ちを人と“共有”したい、と思いますか?
怒ったときはほとんどならないですね。あと悲しいときは“共有する”というより、“伝える”という感覚が強くて。だから“共有”したくなることは、うれしいとき。美味しい焼き鳥屋さんを見つけたときとかは、すぐに友達に紹介します(笑)。もう会う人、会う人に伝えますね。――ご自身の感情を素直に相手へ伝えられるんですね。
わりとそうかも知れないですね。
自分の感情を表現するスイッチを持っている、というか。普段はオブラートに包んでいることでも、瞬間的にそれをはがせるんですよ。
自分が何かを脱ぎ捨てることで、相手ともっと深いコミュニケーションが図れるのであれば、まずは僕が脱ぐよ、と。その場を楽しい時間に変えたいときとかに、よく脱ぎ捨てます(笑)。
――例えば、作品を作っているときに、周囲と自分の考えが異なることもあると思うのですが、そういうときも素直に伝えますか?
その場合は、まず1回は、相手の考えを受け入れますね。僕自身が変化を望んでいるので。