藤原季節「この物語にすごく救われた」映画『DIVOC-12』インタビュー
そういうものを共有したのかな、と。
ちなみに、あのカラオケのシーンではザ・ブルーハーツの曲を歌っています(笑)。三島さんと相談して決めました。
――本作は“出会い”の話でもありますが、藤原さんにとってこの出会いが今の自分を作っている、というようなことはありますか?
たくさんありますね。この作品で言えば、冬海さんとの出会いも、三島監督との出会いもそうですし。『DIVOC-12』自体が12本の映画が集まっているので、同世代の俳優や、新しい監督たちとの出会いもそうですよね。
僕個人のことで言うと、二十歳のときに(現所属事務所の社長でもある)松田美由紀さんに出会って、人生が変わりましたし、最近で言うと、映画『佐々木、イン、マイマイン』の細川岳や、『his』で宮沢氷魚という男に出会ったのも、大きなものでした。作品をやるごとに大切な出会いがどんどん増えていって、それがあるから今も(俳優を)続けていられるのだろうな、と思います。
――具体的なエピソードも教えてもらえますか?
宮沢氷魚には、さっき話した高倉健さんにハマったときに、家の前に「高倉健さんの映画観て」って、置手紙をするとかもしていますけど(笑)。