藤原季節「この物語にすごく救われた」映画『DIVOC-12』インタビュー
にまつわるエピソードなどを語ってくれた。
プライベートでも歩の衣装を着たまま生活していた
――本作への出演の経緯を教えてください。
僕が出演した『中村屋酒店の兄弟』(2020年公開)という45分くらいの短い映画が、「(第30回)東京学生映画祭」でグランプリをいただいて、そのときの審査員が三島有紀子監督でした。そのご縁で知り合ったので、その時のことも大きかったのかもしれません。
――演じた歩は、短編ということもあり、物語の中だけではどういう人なのかわからない部分も多かったと思いますが、どのように役作りをしましたか?
確かに台本から読み取れることは少なかったです。でも、初めて三島さんとこの作品の打ち合わせをしたときに、歩の年表をいただいて。そこに、妹がいて、何歳のときにこういうスポーツをやっていて、この部活に入っていて、何歳のときに東京に出てきて、とかが書かれていました。その年表を自分でも埋めていい、と言われていたので、衣装が決まってからは、プライベートでも歩の衣装を着たまま生活をして、自分の中に歩をなじませていきました。
そうすることで「どうしてこのセリフなんだろう?」みたいな疑問が埋まっていきました。