藤原季節「この物語にすごく救われた」映画『DIVOC-12』インタビュー
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三島有紀子監督作品「よろこびのうた Ode to Joy」 ©2021 Sony Pictures Entertainment (Japan) Inc. All rights reserved.
――三島監督の印象を教えてください。
現場では我先にというか、率先して傷つきに行くような方でした。三島さんが監督をしている大泉洋さんが主演の『ぶどうのなみだ』という作品があるんですけど、大泉さん演じる男がもがき苦しみながら一本のワインを誕生させる、という物語で、三島さんはそれを体現しているみたいというか。
約10分程の映画を作るために、ここまで魂を削っているんだな、というのを間近で見ました。それぞれの登場人物の感情にもなりきっていて、あのときの三島さんの姿は忘れられないです。
感受性が豊かな方ってたくさんいると思うんですけど、ここまで感受性が溢れ出てしまっているというか、堰き止められない人なんだな、と。だから普通の人には見えないものとかも見えてしまっていて、裏では結構しんどい想いもしているんじゃないか、と勝手に心配にもなりました。