くらし情報『矢崎広が世界恐慌の時代を生きる青年に「彼らはつらい経験もしているけど、同じくらい将来への夢もあった」』

2023年9月14日 12:00

矢崎広が世界恐慌の時代を生きる青年に「彼らはつらい経験もしているけど、同じくらい将来への夢もあった」

戯曲から受ける印象を遥かに超える舞台に

今回、矢崎が演じるのはリー・ボーム。裕福な家に生まれたが、大恐慌によって大学進学を断念することになる。「この時代を生き抜いたひとりの男として描かれていますが、彼が物語の語り手となって始まるので、彼の目線が観客と共有される。『僕は今こう感じたけど、皆さんもそう思いますよね?』という、ある意味では観客に一番近い存在かもしれません。それに対して、河内さんが演じるロバートソンが歴史的なことやいろいろな背景を述べて、リーはそれに反論することもある、という感じ」
複数の視点を観客に提供する、ある意味では象徴的な存在ともいえそうだ。だが、それでは終わらないところがこの戯曲のおもしろさだという。「物語の外にいて観客に語りかけていたはずのリーが、後半は物語の中に入っていく。どんどん感傷的になるとともに、語りの方は少なくなっていくんです。
おもしろい造りだと思います」

矢崎広が世界恐慌の時代を生きる青年に「彼らはつらい経験もしているけど、同じくらい将来への夢もあった」


大学入学前、つまり20歳前であるリー。矢崎は最近出演した舞台では16歳の息子をもつ父親役だったので、役柄上ぐっと若返ったことになる。「そうなんですよ(笑)。それが今、僕に求められている特徴なのかもしれないって最近思います。

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