2022年9月1日 12:00
竹内涼真は“柔らかで、芯の強い人” 映画『アキラとあきら』撮影現場レポート②
7月20日に新入行員研修のシーンから撮影入りして1カ月強、竹内は父の町工場の倒産から辛い幼少時代を送り、人を救うバンカーになるという理想を抱く山崎の苦悩と成長の約10年の日々を芝居の中で歩んで来た。
その山崎に相対するのが、横浜流星が演じる老舗の大手海運会社・東海郵船の御曹司で、冷静沈着で頭脳明晰な階堂彬。どちらも社長を父に持ち、また同じ名前を持ちながらもまるで違う境遇を生きて来たふたりが、揃って同じ銀行に入行。切磋琢磨する中で、ふたりの宿命が重なり合うというのがそのストーリーだ。
撮影から3カ月後の映画化の一報出しの際に、「現場で三木監督や流星くんと話し合いながら、気持ちを込めて撮影しました」とコメントを寄せていた竹内。理論と感情。その言葉どおりの竹内の姿が、撮影現場にはあった。
幾度も話し合い、考え尽くして作り上げていく
『アキラとあきら』
例えば、それぞれの道を進んでいた山崎と階堂が、再び顔を合わせるシーン。
そこで山崎は階堂も知らなかったある事実を突きつけ、階堂自らが動くよう働きかける。「……感情的な話には付き合えない」と立ち去ろうとする階堂の背中に、「感情的になってるのはどっちだよ?」