現代のダンスを牽引するNDT(ネザーランド・ダンス・シアター)、5年ぶりの日本公演「皆さまの思考を刺激し忘れられない体験を」
唐津絵理(右)©Tatsuo Nambu
今回の公演は、5組の振付家による5作品を、3つの劇場にて日替わりで3作品ずつ上演するという独特のパターン。海外カンパニーの来日公演が減少傾向にあるいま、「振付家とNDTが創り出した素晴らしい作品を、ひとつでも多く日本の皆さまにお届けしたい」と語る唐津。「日本だけのスペシャルなプログラムが実現しました」と笑顔を見せた。
映像での作品紹介ののち発言したモルナー芸術監督は、日本公演実現の喜びを述べるとともに、あらためて今回のプログラムについて「私たちの多様かつ革新的な精神を感じていただける作品をと、丁寧にキュレーションしました」と述べ、それぞれの作品の魅力を紹介した。
NDT 芸術監督のエミリー・ モルナー ©Tatsuo Nambu
「クリスタル・パイト『Solo Echo』は、2012年初演の作品で、降りしきる雪を背景に、ひとりの人物を複数の視点から見ていきます。マルコ・ゲッケの『I love you, ghosts』は、ゲッケ特有の激しく繊細な動き、強烈な感情が特徴。シャロン・エイアール & ガイ・ベハールによる『Jakie』は、その長年のコラボレーターであるリヒティク作曲によるサウンドスケープに彩られた作品。