2021年11月26日 18:00
石丸幹二「歪んだ“パラレルワールド”見届けて」、ミュージカル『蜘蛛女のキス』開幕
石丸は、オシャレが大好きな自分をバレンティンに知ってもらおうと“自己紹介”するモリーナの「ドレスアップ」でチャーミングな魅力を炸裂。投獄前に発揮していたウィンドースタイリストとしての実力をうっとりとした表情で歌い上げ、コーディネートされたマネキンを伴い現れたキャストと一緒にダンスを繰り広げた。
ミュージカル『蜘蛛女のキス』より中央)石丸幹二撮影:渡部孝弘
安蘭は「オープニング」でタイトルロールの蜘蛛女に扮し、「キスで苦しみを癒してあげましょう」と作品の象徴的な存在であることを冒頭から印象づける。一方で、バスタブに浸かり現れたオーロラを演じている時はとても優雅だ。いずれも落ち着いた低音をにじませながらも、声色や仕草に変化を覗かせる“映画スター”ぶりを見せつけた。
「ブルーブラッド」では、モリーナを疎ましく感じている相葉バレンティンが「黙れ!」「空気も空間も別だ!」と声を荒げ、強くワイルドに拒絶する。村井バレンティンは1幕中盤に登場する「嘆きの壁3」で鉄格子を握りしめ、死者を寝かせる空間の余裕もないほどすし詰めにされた牢屋から、恋人マルタに対する想いを切なく歌い上げた。
ミュージカル『蜘蛛女のキス』より安蘭けい撮影:渡部孝弘
ミュージカル『蜘蛛女のキス』より相葉裕樹撮影:渡部孝弘
プレスコール後に行われた質疑応答で、石丸は「あっという間に部活のようなチームワークができあがりましたね」