2022年6月18日 12:00
映画『PLAN 75』磯村勇斗インタビュー、「“生きる”ということに対して何かを感じられる作品になっている」
特にそういうものに自分の興味があるというのもありますし、今起きていることを取り入れないと物足りなく感じてしまうんです。作っている感覚が無くなってしまうというか。そういう思考が強いんでしょうね、きっと。
それはたぶん伝えたいという想いがあるからだと思うし、平和にしたいという想いがあるからだと思います。
――ニュースやドキュメンタリーを観ていてアイデアが湧くことも?
ありますね。ただニュースで取り上げられていることを単にピックアップして脚本にしても薄い内容になってしまうので、そこからさらに詳しく調べていく作業が結構大変で。僕の興味があるものは表現しづらいというか、触れるのが難しいものが多いんですよね。
――本作でも、『機械仕掛けの君』でも近未来が描かれていましたが、今、磯村さんには“未来”はどんなふうに見えていますか。
未来についてはよく考えるんです。都市伝説とかも好きなので(笑)、そういう観点から自分の中で考察をしてみたりもします。あとはロシアとウクライナの国際問題とかを見ていると、このまま戦争が長引いてリセットが始まるんじゃないかとか。
リセットがどういうものかははっきり言えないですけれど、戦争によって多くの人たちが命を失う可能性があることを考えると、この先って悲しい未来なんですよね。