2022年1月27日 17:00
主演舞台はセリフなし! 小野塚勇人、コロナ禍があったからこそ踏み出せた新たな挑戦
――心のどこかで「現状を打ち破らなきゃ」みたいな思いや葛藤、焦りなどを感じていたんでしょうか?
小野塚それはいまだにあります。僕は19歳でデビューして、それから20代の10年について、1年ずつ「これを実現する」という目標を書いているんですけど、叶わないことの方が遥かに多いし、そうするとやっぱり焦ります。
自分だけの力じゃどうにもならなくて「どうしよう?」と焦って、だからって、周りに「お願いします」って頭を下げて何とかなるかと言えば、そうじゃなくて、結局は自分で実力をつけて、視野を広げていくしかないんです。
たまたま出た作品が話題になって一気に売れて……なんて宝くじに当たるようなものだなと思ってて、それはもちろん運だけじゃなく、いろんなことが噛み合ってそういう結果になるんだろうけど、そんな事態が転がり込んでくるのを待っている時間もないし、そこに自分の人生を賭けるなんて危険だなと思います。じゃあどうするか?やっぱり実力をつけるしかない。
これまで映像とストレートプレイで「ちょっとずつ向上していこう」と思っていたけど、当たり前だけど表現ってそれだけじゃない。ひとつに固執する必要はなくて「役者として成長する」