2022年1月27日 17:00
主演舞台はセリフなし! 小野塚勇人、コロナ禍があったからこそ踏み出せた新たな挑戦
この先、やれることを増やしていかなきゃマズいなという思いもありました。
ちょうどそのタイミングでお話をいただいて、わりとストレートプレイに近いミュージカルだったこともあって、これなら自分の強みも出せるんじゃないかと思い、挑戦させてもらいました。そこでミュージカルの大変さはもちろん、面白さや素晴らしさを感じて、あらためて「実際にやってみなきゃ、何も分からないな」って気がつくことができました。
その経験があったからこそ、今回のノンバーバルでのお芝居についても、お話をいただいてすぐに「やりたいです!」と言えたんだなと思います。
――この1年でミュージカルに初挑戦したかと思えば、今回は歌はおろかセリフすらないノンバーバル作品と、振れ幅が大きくなっていますね。
小野塚これまで「自分にやれることをやっていこう」という意識で、着実に一歩ずつ階段を上がってきたつもりだったんですけど、この階段って何段あるのか分からないんですよね。もっと言うと、頂上が存在するのかも分からない。そのとき、ふっと周りを見たら、階段以外の別の道が見えた――そこでまずは自分で体験して、考えてみようというマインドになったんですよね。