2022年2月28日 18:00
『Chim↑Pom展』森美術館にて開催中 17年にわたる活動で彼らが問いかけてきたこととは?
6人組のアーティスト・コレクティブ(複数名のアーティストのが協働する形態)、Chim↑Pomの回顧展『Chim↑Pom展:ハッピースプリング』が5月29日(日)まで森美術館にて開催されている。結成以来、注目を浴び続けてきた彼らの初の本格的回顧展だ。
2005年に結成したChim↑Pomのメンバーは、卯城竜太、林靖高、エリイ、岡田将孝、稲岡求、水野俊紀の6人。現代の社会で起きている出来事や問題点を独自の視点で見つめ、ときにはユーモアや皮肉をまじえ、ときには物議を醸す作品を発表し続け現在まで至っている。同展は、結成17年目を迎えるChim↑Pomの新作を含めた本格的な回顧展となる。
《くらいんぐみゅーじあむ》2022年
展覧会は10のセクションで構成されており、順路は定められていない。美術館の出入り口にあるのは現在、託児所(予約制)であり、作品でもあるセクション《くらいんぐみゅーじあむ》。美術館に託児所を設置することで、だれもが気軽に美術館を訪れ、展覧会を鑑賞することを目指し、そして、美術業界だけでなく社会全体の子育て環境への問題提起も合わせて試みた作品だ。
二層構造になっている展示風景より 「ビルバーガー」