2022年2月28日 18:00
『Chim↑Pom展』森美術館にて開催中 17年にわたる活動で彼らが問いかけてきたこととは?
「ヒロシマ」のセクションでは、これまでに広島をテーマに取り組んできた作品を展示する。
「ヒロシマ」展示風景より
「東日本大震災」のセクションでは東日本大震災のさなか、渋谷駅に設置された岡本太郎の壁画《明日の神話》のそばにゲリラ的に展示された《LEVEL7feat.『明日の神話』》や、映像作品《気合い100連発》などを展示し、「エリイ」のセクションでは、Chim↑Pomメンバーのひとり、エリイが自らデモ申請を行い、新宿の路上で開催した結婚パレードを作品の形にした《ラブ・イズ・オーバー》など、エリイの多様な活動に焦点をあてた作品が展示される。
右下のカラーで描かれた作品が《LEVEL 7 feat.『明日の神話』》
《ラブ・イズ・オーバー》(2014/2022)
このほか、アメリカの国境問題をテーマにした「ジ・アザー・サイド」、コロナ禍の2020年春に制作した作品を展示する「May,2020,Tokyo」、ミュージアムショップを舞台に商品や作品を開発・販売する「金三昧」など、セクションごとにさまざまな切り口の作品が展示される。
社会の問題点やひずみを、さまざまな角度から眺め、芸術作品という形で人々に問いかけてきたChim↑Pom。