2023年8月8日 17:40
【おとなの映画ガイド】この夏、世界を席巻する『バービー』、実は驚くほど奥深い。
それまで、人形といえば赤ちゃんの形をしていて、子どもは母親の気持ちになって可愛がり、子育てを疑似体験して楽しむもの。ところが、バービーは、美しい体の曲線を持つ大人の女性の姿だった。
以来、女性たちの憧れの存在であり、時代にあわせたファッションを取り入れ、様々な役割を“演じ”、「You Can Be Anything(なりたい自分になれる)」というメッセージを発信し続けてきたアイコン。
今回、マーゴット・ロビーがその映画化権を獲得し、グレタ・ガーウィグ監督にオファー、米メジャー映画会社ワーナーに持ち込んで実現にこぎつけた。
脚本も担当したガーウィグ監督が考えたストーリーはこんな風──。
バービーはバービーランドという夢の町に住んでいる。「私たちが幼いころに思い描いたバービーが住むハッピーな世界として描きたいと思った」とガーウィグ監督。様々なピンク色で彩られたパステルカラーの街。
人形たちにはそれぞれのハウスがある。朝起きるとシャワーを浴び(水はでない)、食事をすませ、近所の友人たちに挨拶をする。隣人やお友達も名前は皆バービーで、各々に個性を持っている。オシャレが好きで、さあ、今日は何を着ようか、まずは衣裳替え。