「若い役者たちに負けていられない」ムロツヨシと宮沢氷魚が体感した現場のエネルギー
──本作を経て、新たに役者として手にしたものは何だったと思いますか?
ムロ20代前半の方たちのお芝居に対する考えが刺激になりました。僕らの時代と変わらないものもあれば、新しい感覚も持っていらっしゃるので、役者としてそれらを取り入れられたことが大きかったと思います。「役者をこれからもやっていきたい」と思っている彼らと向き合って会話する中で、僕らができるのは「伝える」こと。今回それができていたかは分かりませんが、「彼らに何かを伝えられるような役者でありたいな」なんていう難しい目標がまたひとつできました。
宮沢僕は今まで年上の方とお芝居する機会が多かったんですが、今回は先輩方だけでなく自分と歳が近かったり、もっと年下の役者さんもいて。一つひとつのセリフやお芝居に感情をすべて乗せている彼らの姿から、「何かを残すんだ!」という強い気持ちを感じることができました。そういった現場に立たせていただき、彼らのパワーに魅了されると同時に、「自分も負けないくらいエネルギーと気合を入れていかないといけないな」とあらためて感じることができました。
ムロ本当にそういう感覚があったよね。その一方で、野球の話もたくさんできましたし。