「若い役者たちに負けていられない」ムロツヨシと宮沢氷魚が体感した現場のエネルギー
誰に対しても優しくフラットに接していらっしゃって、「そりゃあみんなムロさんのことを大好きになるよな」と思いました(笑)。
ムロすべて計算です!
宮沢ははは!(笑)
ムロ僕の腹黒さですね(笑)。
人の感想や評価を気にして出すお芝居は一番危ない
──こうして取材していても息がぴったりのおふたりですが、バディものとしての良さを感じたところはどこでしょうか?
ムロ神木の成長に対して冷たく接している郷原は、期待しているのか、期待しているようでしていないのか、よく分からない印象の繰り返しなんですよね。その中で変わっていく神木に対して、郷原が発言を促したりするやり取りは楽しかったです。そこに自分自身の役者としての経験も重ねて、氷魚くんに少し伝えたいことがあったりもしたし……まあ、郷原はずっと責め立ててたんですけど(笑)、氷魚くんとお芝居を重ねている時間は「いいなあ」と思っていました。
宮沢郷原も神木も最初はお互いのことが分からずそれぞれで動いているんですが、どんどん距離が縮まっていって、神木も成長していく感じがまさにムロさんと僕の、役者同士の関係性とリンクしているなと感じていました。何よりも、撮影期間はほぼ毎日一緒にいたので。