頂点を見据え、研ぎ澄ます武知海青の美学「頑張る以外の選択肢はない」
テーマは「美」。武知自身が表現したい自分と、ファンに求められる“武知海青”の姿。そのちょうど真ん中を“狙い撃ち”した姿が、所狭しと並んだのが『BULLET』だ。
「僕が思い描く美しさや、見せたい本当の自分。たくさんある自分像をあえて一言で表すなら『ありのまま』でしょうか。やっぱり、自然体の僕を見てほしい。ただ、表現者として舞台に立っている以上、ありのまま過ぎてもいけないのかな、とも感じるんです。『BULLET』内のインタビューでは、赤裸々にありのままの僕を語っていますけど、ファンの方が求めてくれる、アーティストとしての自分も表現したい。
その両方を、絶妙なバランスで楽しめる一冊になったと思います」
武知海青流・モチベーション維持のコツ
素の自分と、アーティストとしての自分。ときには相反してしまいそうな二面性のバランスについて、武知は「デビュー当時は、相当悩みました」と振り返る。
「やっと最近になって、その二つが安定してきました。時間がかかりましたね(笑)。何かきっかけがあって変わったというよりは、僕はもともと先を見据えて物事を考えるタイプなので、いつかバランスの取れた自分になれるだろうって信じて、ここまで走り続けてきた感じです。