頂点を見据え、研ぎ澄ます武知海青の美学「頑張る以外の選択肢はない」
何事も、チリが積もれば山となる、ですね」
武知海青といえば、努力の人だ。自らの意思のみで肉体改造に向き合い、THE RAMPAGEのパフォーマーとしてデビューした後も、柔道の黒帯取得やプロレスラーとしてリングに立つなど、新しい挑戦を惜しまない。一つのゴールをクリアした瞬間に、次のゴールが出現するような道を、走り続けられるモチベーションの源泉はどこにあるのか。
「落ち切ったモチベーションを上げるのって、すごく難しいじゃないですか。でも、ちょっとだけ残っているモチベーションを掬い上げられたら、持続性を高められる。『今日はやる気がないからやめておこう』ではなく、自分のなかに残っているモチベーションの種を探り出して、育ててあげる感覚。そんなマインドに変えていければ、終わりのないトレーニングでも続けていけるんです」
まるで、なんでもないことのように語ってみせる。苦難の連続を乗り越えてきた武知だからこそ、モチベーションがゼロになることはありえない。
しかし、そんな彼にとってもコロナ禍は試練だったようだ。
「ジムにも行けないし、自宅でできるトレーニングも限られているし、さすがにしんどかったですね。