2021年3月26日 18:00
オランダ出身のアーティスト、マーク・マンダース 日本の美術館では初となる個展の展示風景をレポート!
オランダ出身のアーティスト、マーク・マンダースの日本初となる個展『マーク・マンダース ─ マーク・マンダースの不在』が東京都現代美術館で3月20日に開幕した。「建物としての自画像」という構想に沿って制作された。33点の作品が並ぶ。
マーク・マンダースは、1968年生まれ。現在はベルギーにて制作を行っているマンダースは「建物としての自画像」という独自の制作コンセプトを18歳のときに見出し、以降30年以上にわたって、すべての作品をこのコンセプトに沿って制作している異色のアーティストだ。展示空間に配された作品群は自身が架空の芸術家として名付けた「マーク・マンダース」の自画像の一部として構成されている。
本展は、東京都現代美術館の約1000㎡あるワンフロア全体を「想像上の一つの建物」に見立て、彫刻やドローイングを配置したインスタレーションとして構成したものだ。
彫像や家具、ドローイングに言葉などを組み合わせた、ひと目見ただけでは理解しきれない作品を前に、人々はさまざまな思いを巡らせていく。
《乾いた土の頭部》(2015-16)
《マインド・スタディ》2010-11年
《マインド・スタディ》は2013年のヴェネツィア・ビエンナーレに出品された作品。