imase、初ホールツアー『Shiki-Sai』 緊張を超える楽しさで迎えられた公演初日をレポート
という声も聴こえ、男女問わず同世代からの人気を感じたところで、長めのMCでは最近24歳の誕生日を迎えたことを報告。そして、今回のライブのコンセプトを「音楽と色の持つ力をコンセプトにしたライブ」であることを説明。その一環で初めてアコースティックセッション・コーナーを展開した。モリシーのアコギと松本の鍵盤ハーモニカで届ける「逃避行」は歌が際立ち、彼の持ち味のひとつであるJ-POPのメロディが前面に出るアレンジに。「でもね、たまには」ではBOBOと林も参加し、全員座ってリラックスした様子で息を合わせていくのが新鮮。裏声と地声をシームレスに行き来するimaseのボーカルも、じっくり堪能できるライブならではのアプローチに加え、1階、2階、3階に分けてシンガロングを競わせたのも楽しい演出だった。
後半は、ワンマンでは初披露の曲を多く盛り込んだ、2024年後半のモードへ突入。その振り幅の大きさがまさに色彩豊かな流れを生み出していく。
端正なポップスイメージの「エトセトラ」も、ライブではよりベースミュージックの色合いを増して、体に響く音像になっていたし、続く「Dried Flower」は今回の見せ場のひとつと言ってもいい場面を構築。