imase、初ホールツアー『Shiki-Sai』 緊張を超える楽しさで迎えられた公演初日をレポート
デジタルな音像のラウドロックは、ダークな世界観の映像と相まって強烈な体感をオーディエンスにもたらす。突き放すような歌い方とクセのない声質が、むしろ乾いた恐怖を増幅させるよう。階段でうなだれるように座り込むパフォーマンスも真に迫っていた。
バンドはそのままセッションで「Shine Out」のイントロに繋ぎ、生音で表現するトロピカルハウス調のこの曲を有機的に表現。ジャンプしたり回転したり、重力を感じさせないimaseのアクションを見ていると、「Dried Flower」との対照も感じられ、パフォーマーとしての幅も実感。さらに間髪入れず「ヒロイン」を披露し、サビではタオル回しを巻き起こした。間奏では、メンバーの元へ走り寄り、ソロに合わせてエアギターを弾くなど大いに盛り上げた。
「最高です! でもまだ踊り足りなくないですか?」と、ポップなソウルナンバー「Happy Order?」へ。マクドナルドのタイアップソングならではのカラフルな映像が流れ、お馴染みのメニューやバイト体験が混ざり合っていく。ノンストップで異なる色彩の5曲を走り抜け、音楽的なアレンジの広さを証明してくれた。
「やー、あっという間だ!」