くらし情報『10代の3人からなるバンド・ココラシカとは? ポップながらもどこかR&Bやシティポップのグルーヴを感じさせる注目バンド【オフィシャルレビュー】』

10代の3人からなるバンド・ココラシカとは? ポップながらもどこかR&Bやシティポップのグルーヴを感じさせる注目バンド【オフィシャルレビュー】

という提案により、どこかアナログの香りはありつつも、現在進行形の最新サウンドとココラシカの3人のプレイとのマリアージュが味わえる一曲に仕上がっている。

そして、子供から大人へ移り変わる彼ら自身の揺れ動く気持ちが、夏の終わりの切ない風景を重ね合わせて表現している歌詞も秀逸だ。もちろんメロディも完成度が高く、バンドにとって堂々たる代表曲になったのではないだろうか。

ココラシカは、バカ売れしたいたいとか、ドーム公演をしたいとか、そういった大きな野望が似合うバンドではない。そういったことよりも、等身大で地道に成長していきたいという気持ちを大切にしている。こうきは「僕らが成長する姿を見て、お客さんも頑張ってみようかなと思ってくれると嬉しい」と語るが、その感覚はココラシカのバンドとしての重要なスタンスなのだろう。「ギターレスのスリーピース・バンド、しかも全員高校を卒業したばかりの10代。」そういった肩書で話題になることは悪いことではないが、彼らはそういう肩書を通り越し、その先にあるゆるぎない音の世界を作り出そうとしている。もちろん、まだ10代という若さもあって、完成されたわけではないし、粗削りな部分も見え隠れしておりあくまでも発展途上ならではの完成度といえる。

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