くらし情報『三島由紀夫の美学に満ちた、ファンタジーの世界へ unrato#8『薔薇と海賊』 霧矢大夢×多和田任益×田村芽実インタビュー』

2022年2月1日 12:00

三島由紀夫の美学に満ちた、ファンタジーの世界へ unrato#8『薔薇と海賊』 霧矢大夢×多和田任益×田村芽実インタビュー

現代的な舞台と違って会話の中で延々と心情を吐露しますが、文字で見るより声で聞いた方が受けとめやすいのかも。

田村私は大正・昭和の文化が大好きなので、楽しく読みました。今ではあまり使われない言葉遣いも、すごく楽しみです。もちろん現代を生きる私がそのセリフを発することは難しい作業なので、覚悟して挑みたいと思います。

多和田僕は少し前の時代のつかこうへい作品、清水邦夫作品に出演した時、最初はその面白さがあまりわからなくて。でも実際に演じると、役が全身に落ちてくる感覚がありました。三島さんの作品は初めてでさらに前の時代に書かれたものなので緊張もしているけれど、稽古を通して役を落とし、観てくれた人に「またこういうものも観たいな」と思ってもらえる舞台になったらいいですね。

田村戯曲を読んで、千恵子はあまり感情的にならない女性だと思いました。
どういう思いを抱いていて何がしたいのかまだつかめていないけれど、お稽古の中で皆さんと心を通わせて、千恵子に向き合っていきたいと思っています。霧矢こういう、ひとつの家、ひとつの部屋で何かが起こる話は大好きです。阿里子は情緒不安定で流されやすそうに見えて、実は館の主として家族を支配している。

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