『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』、サントリー美術館で イギリスのコレクターたちが収集した名品が里帰り
そして《漁師図》は、北斎と応為との共作。画中には北斎と応為のそれぞれが書いた句が書かれている。
葛飾応為《女重宝記》 弘化4年(1847) 大英博物館蔵
葛飾北斎《漁師図》 文政年間(1818~30)頃 大英博物館蔵
最晩年の北斎は肉筆画に制作の中心を移していった。最終章となる第6章「神の領域―肉筆画の名品―」では、肉筆画の名品を取り上げる。80代にしてなお画力の向上を願い、長生きを願った北斎の探究心が作品から垣間見える。
葛飾北斎《白拍子図》 文化3年(1820)頃北斎館所蔵※5月16日までの展示
葛飾北斎《肉筆画帖》天保5~7年(1834~36)頃 北斎館蔵※5月16日まで展示、5月18日より場面替
年齢を重ねれば重ねるほど、画力が研ぎ澄まされていった葛飾北斎。日本でこれだけの良質な作品をまとめて鑑賞できるこの機会を逃さず、しっかりと楽しもう。
【開催情報】
『大英博物館 北斎―国内の肉筆画の名品とともに―』
4月16日(土)~6月12日(日)、サントリー美術館にて開催
https://www.suntory.co.jp/sma/exhibition/2022_2/
取材・文:浦島茂世
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