くらし情報『世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート』

世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

そんな吉田が木版画と出会ったのは、大正9年(1920)のこと。江戸時代と同じように、絵師、彫師、摺師の分業制で、現代の風俗(浮世)を描いた版画を作りたい、との思いで「新版画」を提唱していた版元・渡邊庄三郎に出会い、絵師として木版画を手掛けたことがきっかけだ。

世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

吉田博《明治神宮の神苑》渡邉版
その後、人生3度目となる海外旅行中で、彼はその当時でもまだ江戸時代の浮世絵版画が欧米では人気が高いことを知り、自らが版元となり木版画の制作に乗り出すことを決断。大正14年(1925)に帰国後、アメリカやヨーロッパの風景を木版画にして発表する。吉田が49歳のときであった。


世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

吉田博 《ホノルル美術館》米国シリーズ
水彩画で培っていた水や光の表現、色彩表現、西洋画の陰影や奥行きの表現を用いつつ、摺師や彫師を使った伝統的な木版画の制作技法を踏襲した吉田の作品群は、たちまち人気となっていった。
世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

展覧会では、吉田が旅して描いた国内、国外の風景を木版画はもちろんのこと、スケッチも展示。
吉田の直筆によるスケッチからは、非常に描写力に優れていたことを推察することができる
世界を魅了した旅情あふれる木版画を一挙公開! 東京都美術館『没後70年 吉田博展』をレポート

吉田博《帆船》帆船大正15(1926)

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