2022年5月19日 07:00
駒田一×伊礼彼方×東山義久 エンジニア役鼎談【『ミス・サイゴン』連続インタビュー第2弾】
駒田そっか、そうだったね。
東山オーディションの課題曲のひとつでもあった大ナンバーを、僕らはまだやってないという(笑)。ほかのシーンも、まだどこから出てどこに行くっていう段取りを追っている段階でした。
伊礼そうでしたね。エンジニアは段取りが多いから、今回も覚えることで手一杯で、覚えた頃にはもう初日がやってくるんじゃないかな(笑)。誰かの真似をしないようにとか自分のオリジナリティを出そうとか、そんなことを考える余裕もないような気がします。
東山“真似しないように”の前に、“真似しなきゃダメ”なことがたくさんありますからね(笑)。
駒田そうだね、そこは僕もちゃんと教えます(笑)。
でもその段取りすら、同じようにやっていても絶対同じにならないのが面白いところで。このタイミングでここからあそこまで走るって決まっていても、その走り方に自然とオリジナリティが出る、そういうことなんだと思います。
あの時代のベトナムにはエンジニアのような人がたくさんいた
――改めて始まろうとしているお稽古に向けて、今の意気込みの程は。
伊礼同じ役を演じるのって、やっぱり同世代が多いじゃないですか。でも今回、市村さんとは30歳以上、一さんとも20歳近く離れている。