2022年5月19日 07:00
駒田一×伊礼彼方×東山義久 エンジニア役鼎談【『ミス・サイゴン』連続インタビュー第2弾】
撮影:近藤誠司
コロナ禍による全公演中止から2年、『ミス・サイゴン』カンパニーが再び動き出した。『レ・ミゼラブル』のクリエイティブチームがオペラ『蝶々夫人』の物語をベトナム戦争下のサイゴンに置き換えて描き、1989年にロンドンで誕生して以来世界中で上演されている超大作。日本初演30周年記念公演となる今回、初演から出演し続ける“ミスター・サイゴン”市村正親とともにエンジニア役を務める、駒田一(2014~)、伊礼彼方(初役)、東山義久(同)に意気込みを聞いた。
同じようにやっていても絶対同じにならない
――2年前、お三方は既に一緒にお稽古されていたそうですが、お互いのエンジニアを見てどんなことを感じられましたか?
駒田本当に三者三様で、刺激をもらっていましたね。エンジニアに合ってる要素をそれぞれが醸し出していて、なるほど、だから選ばれたんだなと。具体的なことを言うとね、プレッシャーになっちゃうと思うから言わないし、僕についても良いことだけ言ってほしいんだけど。ははは!
東山いや(笑)、具体的に言おうにも、一緒に稽古できたのは本当に数日でしたから。僕の日記にも書いてあるんですけど、《生き延びたけりゃ》を一さんだけちょっとやって、明日から本格的に稽古するよっていうタイミングで中止になったんですよ。