楠木正成親子の物語に右團次・右近父子で挑む。『伝統芸能 華の舞』10月上演
海老蔵さんも『そうですよね』ということで、ご一緒できることになりました。息子は澤瀉(ワ冠)屋ですから親子で屋号は違いますが、澤瀉(ワ冠)屋さんと決して仲が悪いわけじゃないですよ(笑)」。
右近も今回の巡業に際して、「今までは衣裳を着けて化粧もしていたけれど、素踊りではお化粧しないので、大変だなと思います。緊張しています。『鳴神』では鳴神上人は六方の引っ込みとかカッコよくて僕もやってみたいです」と語った。
昨年は3月に行われるはずがコロナ禍のため10月に再スタートを切るというイレギュラーな巡業となった。
「今年も感染対策を万全にしてお客様にご迷惑をかけないようにと、とにかく覚悟の巡業です。そして各地でお客様に勇気と元気をいただき、こちらからも皆様に勇気と元気を送り、気のキャッチボールをしながら、その時だけの感動の空間を共有できればと思います」と右團次。
10月14日の佐世保市での公演を皮切りに、全国16会場で22公演が行われる。
取材・文:五十川晶子
『伝統芸能 華の舞』チケット情報
https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2177221