ウィル・スミス完全復活!『バッドボーイズ RIDE OR DIE』──これでもかのハイレベルなアクション【おとなの映画ガイド】
だ。前作のラストでマイクの実の息子であることが明らかになっている。とはいえ、取扱い超注意の劇薬的存在。彼がからむ驚きの展開が、お楽しみ、なのです。
シリーズ第1作目からプロデューサーを務めているのは『トップガン』『パイレーツ・オブ・カリビアン』などを手掛けたジェリー・ブラッカイマー。大ヒットする映画はこう作る、というまさにツボを心得た仕事ぶりだ。
監督は、大好評だった前作に続き、モロッコ系ベルギー人のコンビ、アディル&ビラル。テンポの速いエネルギッシュなドローンワーク、スノーリーカムという俳優の体に装着されたカメラによるショットの採用など、アディル監督は「古典的なカメラワークでなく、思いつく限りファンキーなショットを撮ることを試みた」という。
その甲斐あって、銃撃戦のシーンは、まるで観客が自ら拳銃を握って、大スクリーンでシューティングゲームをしているかのようだ。
つい、アクションシーンばかりを紹介してしまうが、この映画の魅力を倍加させているのは、実のところ色彩と音楽である。ウィル・スミスは「監督ふたりは、すべてに異なる感性をもたらしてくれる。キャラクター、アクション、そして色彩においても」