くらし情報『“心が震える”ものをひとつ持っていれば良い舞台は作れる ネルケプランニング 野上祥子社長インタビュー ぴあ演劇学校 2022年秋季特別講座』

“心が震える”ものをひとつ持っていれば良い舞台は作れる ネルケプランニング 野上祥子社長インタビュー ぴあ演劇学校 2022年秋季特別講座

「私は10代で松田さん(ネルケプランニングファウンダー松田誠氏)に出会い、1998年にネルケに入ったんですが、ネルケもいわゆる一般的な舞台制作の会社だったし、その頃は演劇のことばかり考えていて、漫画に対しては『漫画?好きだけど...』という認識だったんです。それがガラッと変わったのは、アニメ『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』のキャスティングに携わった時。仕事のために読んだ原作が本当に面白くて、心が震えたんですよ。大げさではなく、打ち震えたといってもいいくらい。それは私にとって、演劇に魅入られた時と同じくらいの衝撃だったんです。その時に、『“演劇”にも“漫画”にも同じように心を震わせる観客・読者がいる。漫画原作で舞台を作るなら、私はそのどちらにも喜んでもらえるものを作らないといけないんだ』と気が付いたんですね。それ以降、漫画を舞台化するときは原作を『好きになっちゃった』瞬間、その感覚を忘れないようにしています。
そうすれば、原作をリスペクトして、理解して、読み込んでいくことが当たり前のことになる。そういった想いがあって初めて、私たち制作側が演劇に落とし込むことができるのだと思います。その姿勢が、もしかしたら両方のファンの方に伝わったのかなと感じています」

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