佐野玲於の自分らしく生きるルール「目標や理想は、あればあるほど遠のくもの」
タイでの撮影がどうなるのか未知数でしたから、二人で30分くらい妄想電話して。スタッフさんも全員やる気満々でしたし、そういったシナジーが自然と信頼関係に繋がって、この作品に結集されている気がします」
木原の破天荒っぷり。三島の記者魂。キャラクターはもちろん、ストーリーの濃さも何倍にも凝縮されている。より壮大でエンターテイメント性が深まった『インフォーマ -闇を生きる獣たち-』。佐野は「ジェットコースターに乗るときの、ヒヤヒヤ&ワクワクした気持ちで楽しんでほしい」と目に光を宿しながら言う。
ピュアでポンコツ、でも記者魂に溢れるのが三島
木原のどんな無茶ぶりにも、三島は文句を言いながらも根性で立ち向かう。木原はそんな三島をしきりに「ポンコツ」と揶揄するが、どんなに三島が危ない目に遭っても、いざというときは助けに現れる。
友人とも仕事仲間とも言えない、この二人の間には独特な信頼関係があるように見える。
「嫌よ嫌よも好きのうち、みたいな関係性ですよね。木原は一見すると破天荒ですけど、実は愛が深いし人間味もある。情報屋として目的達成のために動く過程で、間接的に『情報とは何か?』と僕らに投げかけられるテーマ性も帯びているし、木原というキャラクターがいることで物語に一貫性が出たのが前作の『インフォーマ』だったんじゃないかと。