超刺激的な『フィガロの結婚』〜庭師は見た!〜再演を見逃すことなかれ
さらには演劇出身の野田秀樹ならではの「ことば」の威力だ。近年では原語であるイタリア語で披露されるケースが多い中、“セリフは日本語で歌は原語”という折衷案の効果を最大限に発揮したあたりは、まさに総合芸術の粋。これにはモーツァルトもびっくりに違いない。
なにはともあれ、この超刺激的なステージを是非ご自分で体感してほしい。そこで考えることこそが、オペラやクラシックの未来を切り開くことに繋がるはずだ。
2015年公演より東京芸術劇場コンサートホール Hikaru.☆
■公演情報
モーツァルト/歌劇『フィガロの結婚』~庭師は見た!~
公演日:10月30日(金)18:30開演、11月1日(日)14:00開演
会場:東京芸術劇場コンサートホール
指揮・総監督:井上道義
(C)Mieko Urisaka
演出:野田秀樹
アルマヴィーヴァ伯爵:ヴィタリ・ユシュマノフ
伯爵夫人:ドルニオク綾乃
スザ女(スザンナ):小林沙羅
フィガ郎(フィガロ):大山大輔
ケルビーノ:村松稔之
マルチェ里奈(マルチェリーナ):森山京子
バルト郎(バルトロ):三戸大久
走り男(バジリオ):黒田大介
狂っちゃ男(ドン・クルツィオ)