自分たちでしかできない世界を広げたい 山崎大輝×小野塚勇人『ストーリー・オブ・マイ・ライフ』初共演への道
――そういう意味では、トーマスを通して見る要素の強い物語にも思えますね。
小野塚お客さんは完全にトーマスの主観で物語に入ると思います。最初、アルヴィンって妖精というか、自分の頭の中にいる記憶の中の存在で、本を書く時とかに自分が理想とするキャラクターを自由に操るようなものなのかと思ったんですよ。でも実在する人物だったし、トーマスは身近にそういう人がいたおかげでベストセラー作家にまでなれた。たぶん、アルヴィンがいなかったらそもそも作家も目指してなかったでしょうね。
――そういうトーマスと、小野塚さん自身は重なりますか?
小野塚トーマスはすごく人間くさくて、真面目でいいヤツだと思います。力の抜き方がわからなくて、ストイックな人ほど壊れやすいというか崩れやすいのは、自分もそういう経験があるし、周りの人でも見てきていたりする。認められたいっていう欲、貪欲な承認欲求も含めて、共感できますね。
自分たちふたりでしかできない世界を広げていくように
――出演者がふたりだけのミュージカルであることについてはどうですか?やっぱり出演者の多い作品とふたりだけの作品とでは、いろいろと違うところがありそうです。