2023年2月10日 18:00
【ライブレポート】カネヨリマサルデビューアルバムのリリースパーティーという特別なタイミングで見せた「ライブハウスでしか渡せないもの」の正体とは――
「さっき兼丸くんが言ってくれたけど、5年前に梅田のライブハウスで出会って、こんないいバンドおるんや!ってthe shes goneにめっちゃ衝撃受けて、人見知りなりにがんばって話しかけて仲良くなったバンドやねん。だから今日、5年経ってちょっとだけ大きくなった自分たちが一緒にやれてうれしいです」(いしはらめい・Ba)
「二人」「さくら色」とアルバム収録曲をパフォーマンスした後に披露したのは、カネヨリマサルとずっと共にあった楽曲「ひらりとパーキー」。決して忘れられない“あの頃”の一瞬を歌った曲がエモーショナルにオーディエンスの胸に突き刺さる。
もし、ロックやポップスの役割があるとするならば、それぞれの“あの頃”を思い出させることではないだろうか。それは一人ひとり違うものではあるが、曲をきっかけに同時に思い浮かべるという行為そのものがライブなのではないかと思った。カネヨリマサルの楽曲には、ライブには、今この瞬間に立ち止まらせる魔法のような魅力がある。
「今日は4人バージョンなのでアコギを持ってみました。特別を届けたくて」(ちとせ)と言って演奏したのは「ピアノのうた」。
今日集まったオーディエンスへのプレゼントのように響いた。