2021年11月24日 07:00
ディズニー最新作『ミラベルと魔法だらけの家』が描く“ほんとうの魔法”とは? 監督が語る
この映画に登場するキャラクターたちは魔法の力に感謝はしているけど、そのことで自分が定義づけられてしまって、自分の中にある別の側面や感情の深い部分、人間的な側面が見過ごされてしまうことに悩んでいるんです」(カストロ・スミス監督)
「家族の中にいると、ひとつの役割を背負いがちで、たとえば姉がいるとしたら“彼女は家族の中でこういう役割を果たしている”と思いがちです。でも、よく考えると見るとそれだけじゃない。この映画のために振り返ってみて、自分は家族のことがよく見えていないし、すべてのことに目が届いてないと気がついたんです」(ブッシュ監督)
家族にはそれぞれ役割がある。お互いにしっかりとしたイメージを抱き、それが大きな信頼につながっている。しかし、みなそれぞれ“ひとりの人間”なので、イメージとは違う側面もあるし、誰にも言えない悩みもある。ジャレド・ブッシュ監督とバイロン・ハワード監督はかつてタッグを組み『ズートピア』を手がけたが、あの映画でも動物たちが暮らす世界を舞台に偏見や、相手をイメージだけで判断しないこと、相手を様々な角度から見ることの必要性が描かれていた。
「この映画も『ズートピア』もミステリー映画のようなものだと僕は思っているんです。