くらし情報『市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」』

市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」

と笑顔を見せるが、同時に「役者としては“かけがえのない時間”をいただけていると常に感じていました」と語る。

「自分にとってすごく大切な役になりました。僕自身が常に台本に欺かれているような感覚がありましたし、共演者の方がたくさんいますが、いつも孤独を感じるような役でした。とてつもない緊張感と孤独があって、演じていくうちに声が出なくなるような感覚が常にありました。なのでとても苦しいのですが、役者としては“かけがえのない時間”をいただけていると常に感じていました。

市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」


田胡は1話から涙は流すし、鼻水は垂らすしで、決してカッコいい男ではないんです。後に美化されるような男でもありません。影の薄い目立たない男なんです。
だからこそ、この作品では“他人に見られたくない姿”を見せたいと思いました。すごく弱くて、自分の中の軸や信念すら失ってしまった弱い人間の姿をさらけ出して、人間のもつ“迷い”を出せればいいなと思っていました。

田胡の場合は、悩み続ける中で見つけた逃げ道が“詐欺”だった。相手を騙して、詐欺師になることで自分を正当化しようとしている。でも、誰もがそうであるように、田胡も自分の中にある“正義”を求めて彷徨っている。

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