くらし情報『市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」』

市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」

でも、話が進んでいくと彼の中で“ズレ”が生じてくるんです」

市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」


シーズン前半の田胡は、市原の語るとおり、冷静で、表面的には“冷酷さ”すら感じられる男だ。相手を騙すプロ=詐欺師の懐に入り込み、言葉巧みに相手を誘導し、自身のテリトリーに引き入れる。セリフだけでなく、視線の動きや、ちょっとした表情や仕草で相手役と対峙する市原の演技は圧巻だ。

「撮影現場ではとにかく“周囲”を気にしていました。ドラマの撮影が始まる前にはすべてのセリフは頭に入れておき、現場では自分のセリフを整えていくというよりは、相手役の方の動きや形、目線、立ち位置を見ながら演技することを意識していました。
自分のことよりも、相手の演者の方の話し方やリズムに集中して、どうすれば、この空間やここにある流れをキャッチできるのかだけを常に考えていました」

市原隼人、“正しい道”を求めて彷徨う男を演じ「苦しくも“かけがえのない時間”になった」


やがて田湖は、相手を騙し、罠にかける自分と、内面で起こる“ズレ”に苦しんでいく。市原は田胡を「自分自身で“田胡悠人という存在”を作り出してしまった人間」と分析する。

「相手を騙し続ける中で彼は自分の中のボーダーラインが分からなくなっていくんです。自分の正義のためと言いながら、本当に正しいことが何なのかが分からなくなってしまう。

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