鈴木亮平&宮沢氷魚と考える愛とエゴ「エゴを持っていることが人間の美しさ」
鈴木そうなんです。好きなものへの情熱がプロ顔負けなんですよね。
――ですから、ケーキ屋でケーキについて語っているシーンなんて、きっと高山さんご自身もこんな方だったんじゃないかなと思いました。鈴木そこの台詞はほぼまんまらしいです。「イデミ スギノ」を訪れたときに、この味知ってるとなったらしくて。オーナーシェフの杉野英実さんに話を聞いたら、15年前に自分が住んでいた街でお店をやっていて、高山さんもよくそのケーキ屋さんのケーキを買っていたことがわかったんです。その味を15年ぶりに食べただけでわかるのがすごいし、「イデミ スギノ」はその後東京でいちばんおいしいとも言われるケーキ屋になったので、やっぱり味覚のセンスが抜群だったんでしょうね。
嫌でも自分がどんどん裸になっていく感覚がありました
――宮沢さんは役づくりについていかがですか。
宮沢僕もいろんな方のお話を聞いてリサーチをするところから始めました。あとはパーソナルトレーナーの役でもあったので、まず体をつくろうと。
――メタ的な質問で恐縮ですが、鈴木さんのトレーナー役って荷が重くないですか。
宮沢重いです(笑)。しかも亮平さんがその前の作品が鍛えている役だったので、初めてお会いしたとき、すごく体が大きくて。