鈴木亮平&宮沢氷魚と考える愛とエゴ「エゴを持っていることが人間の美しさ」
高山さんのエッセイを読み、生前お付き合いになられた方にインタビューさせていただきつつ、雑誌の編集という仕事を学び。あとは、彼のセクシュアリティであるゲイということに対して、当事者の方々へインタビューを行うと同時に、ゲイの役を演じる以上、この映画が社会にどういう影響を与えるのかということにも無関係ではいられないと思ったので、LGBTQに関する現在の社会的な問題をはじめ、基本的なことから時間をかけて勉強させてもらいました。
――高山さんについて、どんな方だと思いましたか。
鈴木結構自分と似てるなと思いました。たまたま同じ大学出身で、同じ言語学を専攻してたりとか、地方からの上京組だとか、共通点があったのもそうですし。高山さんは自分の気持ちを言葉にする仕事をしていて、僕もちょっと違いますけど、似たようなことをやっているせいか、常に自分で自分を観察する癖がありまして、そこも似てるなと思ったり。あとはそうですね、僕がいちばん共感したのは、いろんな状況によって自分の顔を使い分けているところですね。
――自分の顔、ですか。
鈴木いろんな方の話を聞いてると、それぞれコミュニティによって高山さんの印象が違うんですよ。