「四国こんぴら歌舞伎大芝居」5年ぶりに復活、コロナ禍＆令和の大改修を経て

客席がひしめき合い、観劇できる。ようやく世の中が正常に戻ったと感じ、その様子を舞台の上から見られるのも大変うれしいし、楽しみです」と安どの表情。『教草吉原雀』については、「今までに見たことがないものになる」と明かした。

また、「確かにうどんを食べるタイミングが難しい」（雀右衛門）、「うどんもいいが、商店街の肉屋のコロッケが楽しみ」（鴈治郎）と、ご当地グルメにも興味津々だった。


中村鴈治郎
会見には琴平町長の片岡英樹氏、金刀比羅宮宮司の琴陵泰裕氏、松竹取締役副社長・演劇本部長の山根成之氏が同席し、久しぶりとなる琴平町の“春の到来”に喜びを示していた。初日前日の4月4日には、お練りも行われる予定だ。

取材・文・撮影：内田涼

＜公演情報＞
「第三十七回 四国こんぴら歌舞伎大芝居」

＜第一部＞
一、『伊賀越道中双六沼津（いがごえどうちゅうすごろくぬまづ）一幕』
出演
雲助平作：中村鴈治郎
娘お米：中村壱太郎
荷持安兵衛：市川染五郎
池添孫八：中村亀鶴
呉服屋十兵衛：松本幸四郎

二、『羽衣（はごろも）長唄囃子連中』
出演
天女：中村雀右衛門
伯竜：市川染五郎

＜第二部＞
一、『松竹梅湯島掛額(しょうちくばいゆしまのかけがく)