2021年11月19日 18:00
1400年にわたる太子信仰の世界を紐解く『聖徳太子 日出づる処の天子』、サントリー美術館にて開幕
2021年は聖徳太子の1400年遠忌(聖忌)に当たる年。これを記念して、大阪・四天王寺を中心に太子ゆかりの寺院の品々を紹介する展覧会『聖徳太子 日出づる処の天子』が、11月17日(木)よりサントリー美術館で開催されている。2022年1月10日までの開催される本展では、国宝9件、重文33件が展示される。
推古天皇の摂政として冠位十二階の制定、十七条憲法の発布、遣隋使を派遣、仏教排斥派の物部氏との戦いに勝利するなど、あらゆる面でその能力を発揮した聖徳太子(574~622年)。太子はその類まれなる才能、実績、人徳から、人物でありながら日本仏教の祖として篤く信仰されるようになり、明治以降は多数のお札に肖像画として登場、1400年にわたって大きな存在で有り続けている。
本展では、太子が建立した四天王寺の寺宝を中心に、各地に点在する太子にゆかりのある品々を紹介。太子の足跡や、現在まで受け継がれている信仰の歩みをたどっていく。また、先に開催された大阪市立美術館の展示構成をアレンジし、太子信仰の関東地方の広まりについてより深く掘り下げた内容となっている。
展覧会エントランス
重要文化財《聖徳太子絵伝》遠近法橋 鎌倉時代 元亨3年(1323)