TM NETWORK、全国ホールツアー『STAND 3 FINAL』オフィシャルレポートが到着
この日は、反戦歌をイメージした「All-Right All-Night (No Tears No Blood)」を、絶妙なピアノ構成によるアレンジでプレイ。さらに映画『ぼくらの七日間戦争』のサントラ『SEVEN DAYS WAR』から「WINNERS」の一節をつま弾き、記憶の扉を開けていく。
Photo:Mirai Yamashita
木根曲の「GIRL FRIEND」へとシナプスを紡ぎ、ヒット曲「SEVEN DAYS WAR」を奏でながら小室は一拍間を置き、0.5秒ぐらいの瞬間にオーディエンスへコーラスを促した。まるでニュータイプのように意思は通じ合い、一気に歌声が轟く会場。鳥肌もののモーメントだ。
感動はまだ止まらない。『劇場版シティーハンター 天使の涙(エンジェルダスト)』のハイライトシーンで流れた挿入歌「Angie」を、即興アレンジを交えながらピアノメドレーのシメとしてしっとりと響かせてくれた。まるで数百年前からこの世に存在していたかのような魔法めいたメロディーの力。
音楽家とは数秘を操る科学者であり魔術師だ。心がほろほろと溶けていく瞬間だった。
ラストスパートはTMのシングルで最もセールス枚数が多い90年代のヒット曲「Love Train」。