2024年2月7日 12:00
なぜ、米の人気スタジオ・ブラムハウスは“原作者と監督”を尊重するのか? CEOに聞く
しかし、映画を観ていくとホラーだけでなく、家族ドラマ、ファンタジー、ミステリーなど様々な側面が見えてくる。
「私は最初からこの映画はR指定ではなく、“PG13(アメリカの映画のレーティングのひとつ。PG13は、13歳未満の子どもは入場する際に保護者の同意が必要)”にしたかった。この件についてはスコット・カーソンともよく話し合って同意してもらえたよ。我々はホラー映画をたくさん手がけているけど、ブラムハウスの作品の多くは、その中心に“ファミリードラマ”が描かれている。どんなジャンルの映画でも、そこには家族のドラマがあって、それが観客の胸をうつ。観客が魅了され、共感できる物語がある。そこは本作でも目指したよ」
真夜中の朽ちたレストランで動き出す機械仕掛けのマスコットたち。
それだけで恐ろしいが、映画は観客の予想外の方向へと転がっていく。
ブラムのすごいところのひとつは映画づくりにおける“予算の投じ方”にある。
「我々は予算を抑えて映画を作りたいと思っている。だから我々は、一番予算のかかるVFXをあまり使わない映画を作ってきたし、本作ではVFXを使用していない。スコットも私もすべてをリアルなもので撮影したいと考えていたからね。