2022年4月13日 12:00
『ヨシタケシンスケ展かもしれない』世田谷文学館にて開幕 幅広い世代に愛される絵本作家のインスピレーションの源とは?
普段、絵本づくりは僕と編集の方と2人でのやりとりなんですけど、展覧会って団体競技なんですよね。それぞれの技術を持ち寄って、何かひとりではできないものを作り上げていく高揚感を久しぶりに味わうことができてすごくおもしろかったです」と挨拶。
展示室に入るとまず目に飛び込んでくるのが、約2000枚という小さなサイズのスケッチだ。これはヨシタケが絵本作家デビュー以前から常に持ち歩いている手帳に描きためていたスケッチを複製したもの。大きな壁面が約13×8センチメートルという小さなスケッチで埋めつくされている。
アイデアスケッチで壁一面が埋め尽くされている
展示風景より
「半年間だけ会社員をしていたんですけど、結構辛かったんですね。それで紙に愚痴をイラスト付きで描いていたんです。でも会社の人に見つかったら大変なので、小さく描いていて、気づいたらそれが自分にとって描きやすいサイズになっていました(笑)」
人気絵本の原画やアイデアスケッチの展示は、現物とともに拡大パネルが設置されているものも。ほかにも「じごくのトゲトゲイス」「りんごでうるさいおとなをだまらせよう!」など、ユニークな体験展示も用意されている。