世界の大物が集結、「東京・春・音楽祭」プログラム発表!
・東京文化会館大ホール]。2021年にコロナ禍で中止された公演。いわばリベンジ。
周知のように、演出が音楽を邪魔するのを嫌い、もはや原則的に演奏会形式でしかオペラを指揮しないヤノフスキ。ワーグナーのオーケストラ語法の集大成が凝縮された最後の作品《パルジファル》は、そんな頑強な信念を貫くマエストロにふさわしい、魅力的なオーケストラ・サウンドがあふれる。オーケストラは、もちろん今年もNHK交響楽団。題名役は昨年の《トリスタンとイゾルデ》で圧巻のトリスタンを歌ったスチュアート・スケルトン。世界屈指のヘルデン・テノールが、今年も「東京・春・音楽祭」のワーグナーに帰ってくる。
ヤノフスキは翌週にも注目公演がある。ベートーヴェン《ミサ・ソレムニス》だ[4月4日(金)、6日(日)・東京文化会館大ホール]。じつはこれも、コロナ禍で一度中止となったプログラム。ベートーヴェン・イヤーの2020年のこと。あの年に聴けなかったベートーヴェン関連のコンサートの中で、いちばん残念だったのがこれだったかもしれない。企画が復活したのが、とてもうれしい。生きててよかった!オケはこちらもN響。
もう一方の大看板のムーティ。