世界で歴史的大ヒット!『インサイド・ヘッド2』思春期の感情を「見える化」したピクサー新作アニメ【おとなの映画ガイド】
、内気で泣き虫の「カナシミ」、闘争心の塊「イカリ」、嫌い・ダサイものは拒否の「ムカムカ」、何にでもおびえる「ビビリ」がいて、そのキャラクターたちがいつも小競り合いをして、生きてきた。ライリーがふだん明るくポジティブなのは、「ヨロコビ」がヘゲモニーをとっているからだ。
このキャラクターたちは、全ての人間が持っているということになっている。ライリーのパパやママにも、少し雰囲気は違うものの、彼らがいる。それぞれ、リーダーがどの感情キャラかによって、泣き虫の人だったり、怒りっぽい人だったりする。キャラクターたちは司令塔に並び、瞬間瞬間でどういう行動をとるかの判断をしているのだ。記憶は、どんな些細なことでも「思い出ボール」に入れ、きちんと整理し保管される。
ライリーは思春期。
それはつまり、大人の世界にふみだしたということ。感情の世界でも、これまでなかった新しいキャラクターが登場してくる。
それらは、最悪の事態を想像し必要以上に準備してしまう「シンパイ」、モジモジしている「ハズカシ」、背伸びしてすぐ誰かを羨む「イイナー」、そして退屈で無気力な「ダリィ」の4キャラ。リーダーシップを発揮しているのは「シンパイ」