世界で歴史的大ヒット!『インサイド・ヘッド2』思春期の感情を「見える化」したピクサー新作アニメ【おとなの映画ガイド】
で、これまでライリーを見守ってきた「ヨロコビ」たちを司令塔から追いだそうと画策する……。
なるほど、大人への入り口で感情の大きな部分を占めるのは「シンパイ」か……。わかるなあ。たしかに大人になるにつれ、期待より不安の方が大きくなってくる。
自分なんてダメなやつだと卑下し、できる人、かっこいい人を羨んでしまい、時にはもうどうでもいいや、となげやりになる。そんな思春期の感情が、「見える化」されるのだ。
映画は、親友ふたりと高校のアイスホッケーチームのトレーニングキャンプに参加したライリーが、直面する様々な葛藤を、感情のキャラクターたちのすったもんだにあわせて描いていく。前作同様、頭のなかをファンタジックで壮大なゲームのように描く、アニメならではのぶっ飛び加減と、誰もが共感できる、あるある感が魅力だ。
途中で、おばあちゃんのようなキャラがちらっとでてきて、まだ早いといわれ、そそくさと姿を消すシーンがあるけれど、過去を「懐かしく」振りかえる感情のようで、あれは、『インサイド・ヘッド10』くらいになると中心になるキャラか?これからライリーが直面する、愛とか、恋とかは、誰の担当なんだろうか、それともまた、新しいキャラクターが登場するのだろうか?ライリーのパパのように、いろいろ気をもみつつ、ライリーが自分らしさを持ったすてきな女性になればいいが、と私のなかの「ヨロコビ」