くらし情報『『鳳凰祭四月大歌舞伎』開幕 昼の部『新・陰陽師』では次代を担う若手が顔を揃える』

2023年4月3日 13:30

『鳳凰祭四月大歌舞伎』開幕 昼の部『新・陰陽師』では次代を担う若手が顔を揃える

将門役の坂東巳之助、藤太役の中村福之助の口上により経緯が述べられると、これから始まる『新・陰陽師』の世界へ一気に誘われる。それから八年後……。右大臣藤原実頼(市川中車)らが居並ぶ中、藤太は、今では関八州を掌握する将門討伐の勅命を受ける。藤太が恋仲である桔梗の前(中村児太郎)を恩賞として所望し、東国に向かう決意をすると、現れたのは市川猿之助勤める蘆屋道満。ただならぬオーラを放つ道満の登場に、場内が大きな拍手に包まれた。

原作者の夢枕獏が、昨年のNHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』で猿之助が演じた文覚上人を見て「いつかぼくの『陰陽師』をまた歌舞伎でやっていただける時があれば、蘆屋道満は絶対猿之助さんだなあ、と思っていたら、それが実現してしまった」というように、道満の姿からは怪しげな雰囲気が漂い、その企みに目が離せなくなるような不思議な魅力を発散する。悪の力強さで魅せる将門(巳之助)や興世王(尾上右近)、それに対峙する藤太(中村福之助)や桔梗の前(児太郎)と個性豊かな登場人物たちが、序幕からテンポよく躍動。主人公である安倍晴明(中村隼人)が登場し、続けて晴明の友人で笛の名手である源博雅(市川染五郎)

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