DREAMS COME TRUE『5つの歌詩(うた)SUPER LIVE 2022』オフィシャルレポ 吉田美和「今回はかなり攻めてます」
「虹」「雨」「せ」「N」「H」「鳥」「霧」などの文字が意味を成す前の状態でバラバラとあり、それらに照明が当たると、我々が認識しているものとは違う意味を付与された言葉として音楽とともに飛び込んでくる。完成された歌詩としてよりも、断片として歌とともにあることで即時性と永遠性の両方を表現しているというとんでもなく深いライヴ体験がそこにあった。
やはりDREAMS COME TRUEというバンドは、いついかなる時でもチャレンジャーなのだなとこのライヴを観て、改めて納得させられた。『史上最強の移動遊園地 DREAMS COME TRUE WONDERLAND』が最もわかりやすい例だが、彼らは普通のライヴなんて絶対にしてこなかったから。最新曲「スピリラ」で感じられるのも、そんなドリカムのDNAに脈々と流れる反骨精神だ。初めてライヴで披露された「スピリラ」はより凶暴で、だからこそどこまでも優しく、楽曲としての振れ幅と芯の強さを同時に感じられるものだった。ライヴでやることは超レアな「BIG MOUTHの逆襲」から最後はドラマ「5つの歌詩(うた)」でも原案のひとつとなっていた「TRUE, BABY TRUE.」