板垣李光人が考える10年後の未来「余裕と知性のある大人になっていたい」
となったので、実は僕、素顔ではお会いしていないんですよ。それがちょっと心残りでした(笑)。
――あの方のお芝居って、第一声を発するだけで場の空気感が変わりますよね。そういう芝居の圧を肌で感じてみていかがでしたか。撮影では、ガラスを1枚隔てての対面だったんですけど、それでもゾクっとするような圧を感じて、すごいなと思いました。僕からすると、涼真さんもそうですけど、一つ上の世代のトップランナー。一緒にお芝居ができるだけで光栄でした。詳細は言えないんですが、とあるシーンで普通はこういくだろうなって思うところを、そっちにいくんだっていう意外なことを難なくこなしていらして、それが僕の中ですごいインパクトが大きくて。
文哉と一緒にめちゃくちゃ感動していました。
――また、ジンはあるシーンで響から「生きろ」と声をかけられます。すごく強い台詞ですが、ジンとしてあの言葉はどう響きましたか。
あのときのジンは生きる目的を失った直後。ずっと自分の生きる意味としてしがみついていたものが目の前で一瞬にして消え去ってしまった。何も整理がついていない状態で、だから正直響の言葉もあまり聞こえていないというか、吸収するだけのスペースがなかったんです。